聚義録

毎月第1・3水曜日更新

李卓吾

周勛初著/高津孝訳『中国古典文学批評史』(3)

今回も周勛初著/高津孝訳『中国古典文学批評史』第十章「李贄と金人瑞の小説理論」(pp.419-433)の続きを読み進めていきます。前回は李卓吾の小説理論について論じた部分を読みましたが、今回は金聖嘆のパートに移ります。今回は、過去の記事で触れた内容…

周勛初著/高津孝訳『中国古典文学批評史』(2)

さて、今回は前々回の記事の続きで、周勛初著/高津孝訳『中国古典文学批評史』を読んでいきたいと思います。第十章の「李贄と金人瑞の小説理論」(pp.419-433)を読み進めていきます。李贄とは李卓吾、金人瑞とは金聖嘆のことです。本書のこの章は李卓吾と…

周勛初著/高津孝訳『中国古典文学批評史』(1)

さて、今回からは周勛初著/高津孝訳『中国古典文学批評史』(勉誠出版、2007)を読んでいきたいと思います。本書は書名の通り、中国文学批評史を概説したもので、高津氏が原著の周勛初『中国文学批評小史』を翻訳したものです。本書は版元品切れになってお…

李卓吾「忠義水滸伝叙」を読む

今回は『水滸伝』百回本の代表的な版本である容与堂本の序文のうち、李卓吾「忠義水滸伝叙」を読んでいきたいと思います。この文章には李卓吾の『水滸伝』観が大いに表れていますので、明代の白話小説批評の点からしても、非常に重要な資料であると言えます。…